Founder/Nicolas Gabard(ニコラ・ガバール)

HUSBANDS paris  ブランドLOGO

ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

彼は、決して自らをスタイリスト(フランスではデザイナーの意味です)とかディレクターとはいいません 。

ハズバンズのFounder(ファウンダー)と必ず名乗ります。

彼の最初の職業は 、弁護士 。その後 マーケティングの仕事をしながらハズバンズを起業しました。

パリには彼のように全く異業種からこの世界に入ってくる人間は結構多いのです。 

三段論法

彼がクラシックなものが好きな理由を次の説明してくれました。

クラシック=古いもの。

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古いもので現在まで残っている=良いから、残っている。

答えはクラシックスタイル=良いもの。

弁護士らしい? 説明でした。

Husdands 9区 ブティック内
Husdands 9区ブティック ディスプレイ 日本の雑誌

 私と知り合う前から日本人のファッションスタイルは、好きだったようでそれらの関係の雑誌を趣味として集めており、お店にも置いてありました。

日本の雑誌は、フランスのそれらと 比べるとカタログ的で文章を読まずとも商品の細部が載っているので日本語がわからなくても、理解できる。

大いに楽しめるとニコラは言っておりました。

確かに 「日本文化 おそるべし」です。

特に彼は、昭和の高度成長期の日本のおやじスタイルが好きなようでした。

彼の作る商品名の多くは、 ロックミュージシャンと好きな俳優の名前をつけています。

ディスプレイにもそのミュージシャンのレコードジャケットを飾っていて、最初に会ったころは、 盛んに「ロック」「 ロック」と言っていた。

その印象が今でも残っています。

インスタグラムにアップしている写真を見るとそれら影響が窺えます。

ブランドを興す、ということ

 パリも日本と同じでおやじの装いもカジュアル化が顕著なようです。

仕事でのスタイルは、クールビズではないがタイドアップして、というスタイルは、日本と同じく年々、減ってきているようです。

Husdands ウール素材スーツ モデルJagger

彼は、スーツは仕事の制服ではないと言います。

こういう今の時代こそ、彼はスーツを日常着として着てもらえように自らも実践しています。

スタイルも色々と提案しています。

彼は、休日でも、子供と公園で遊ぶ時もスーツ。

年中着ている。寝る時以外は、ずっと着ている。

顧客に対しても、そういうスタイルを布教しているのです。

砂浜のスーツ姿のジャンコクトーと女性
写真はジャン・コクトーです。

 そういえば何となく、ニコラと雰囲気が似ています

引用元:shutterstock/アフロさん

8月 真夏、しかも家族とのバカンスでもニコラはスーツを着ていきます。

奥さんは、「お願いだから…やめてほしい…」

その時のエピソードで スペインに行く途中、空港でshorts(半パン)をはいていた顧客の1人を見かけたそうです。(夏の旅行だから当然ですよね!!)

そのお客さん、ニコラに気が付き「スーツ着てなくてごめなさい」と謝ったそうです。

横にいたニコラの奥さんは、それから旅行中、ずっと一緒にいたがらなかったと、ニコラは苦笑していました。

Husdands コットン素材スーツ Jagger

 ※写真のジャケットモデル名:JAGGER  トラウザーズモデル名:DELON

※‎Michael Philip Jagger

引用元:ウィキペディアさん

※  ‎Alain Fabien Maurice Marcel Delon

引用元:ウィキペディア さん

ニコラが初めて日本にきた9月初旬。

まだ残暑が残る頃 空港で出迎えた時、スーツにネクタイ とトレンチコートでバッチリ決めて現れました。

その後の滞在中 も一週間7着、毎日違うスーツを着ていました。

帰国する時も同じく スーツにネクタイ トレンチコートは手に 彼は、決して飛行機の中でも着替えない。

Husdands 二コラ・がバール氏 帰国 羽田空港

「TOM 、ブランドのファウンダーとういうのは 人から見たらクレイジーと思われくらいでないとだめなのだ! 」という言葉が忘れられません。

辛口の私の奥さんは、こんな私でも、ハズバンズのスーツを着ていると褒めてくれます。

朝のいってらっしゃいという言葉もいつもと違って聞こえます。

スーツを着たら背中をビシッと伸ばし 大股で歩くのがカッコいい。

時代の流れがどうであれ おやじにとって 必要な装いだと、思うのです。

メルスィー オバ!

crème de la crème

TOM