Caulaincourt 「 コーランクール」という靴屋

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ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

ちょっと若めフランスおやじ  Alexis Lafont 「アレクシー ラフォン」と初めて会った時 彼は、

まず靴の基本の製法について話しをしたい

一番重要な事は その時のスタイルと季節感が大事だ

ブレーク製法は、ウエルトを使わず甲と底を、直接縫上げているので、コバも目立たなくすることが可能なので、足元が繊細に見える。

 だからエレガントなスタイルに合う。

ボロネーゼ製法は 、ブレーク製法より更に薄い底が使える 。

その為、底の「復りが良く」ブレーク製法より更に足元見た目が軽やかで、なおかつ スポーティーに見える。

だから春夏のシーズンに合う。

グッドイヤー・ウエルテッド製法

ブレーク・ラビット製法(彼らはそう呼んでいた 日本ではブラックラピッドと呼ばれているものと同じ製法です。)

ノルウィージャン・ウエルテッド製法

この3つの製法はコバが張っていて、底が頑丈なのでどうしても足元が、重く見える。 だから 秋冬シーズンに合う。

ブーツは、特に底廻りが頑丈なので、ノルウィージャンウエルテッド製法が良い。

これらの基本をまず頭に入れて 、日本のお客様、それぞれのスタイルに合わせもらえば良いのではないかと思うと

フランスの季節感覚

フランスの秋冬シーズンは、日本と比べると長く、太陽が出る時間は日本よりも短く。 地面から身体に伝わってくるような独特の寒さを感じます。

逆に、春夏シーズンは、とても短いのですが、夜の21:00位迄は充分明るく、日本にいるよりも一日が長く感じられます。

フランス人にとっての一大イベントである、8月のバンカンスを控えているからでしょうか? 私は、彼らが、春から夏にかけての太陽の恵みをとても大切にしているという印象があります。

確かに「ゴッツイ靴はなんか野暮ったいなぁ….」と太陽の下、パリの街中での自分の姿と、街ゆく人達とを比べ、感じたのを覚えています。

下記の写真は、全て同じモデルとサイズです

モデル名  #OPERA  ラスト名 #SHAKO  サイズ 7 Size

caulaincourt シューズ #opera ボロネーゼ製法

白色 ボロネーゼ製法

caulaincourt シューズ #opera グッドイヤーウエルテッド製法

黒色 グッドイヤーウエルテッド製法

caulaincourt シューズ #opera ブラックラピト製法

茶色 ブレークラビット製法

 最初は、茶色のBOXカーフ ダイナイトソールゴム底で 製法の希望は グッドイヤーウエルテッドでした。

しかし アレクシー始めスタッフたち皆口を揃えて 重量感あるゴム底はグッドイヤーウエルテッド製法は絶対やめた方が良い。

なぜなら、レザーソールに較べてゴム底は分厚く重量もある どうしてもグッドイヤーウエルテッド製法が良いなら レザーのダブルソールがまだ良いのではと?

極端に言えばグッドイヤーウエルテッド製法はウエルトだけでアッパー(甲)とソール(底)を支えている。

履き続けるとアッパー(甲)が いくらシューツリー入れて戻したとしても経年による形崩れが酷くなり、 美しくない

この場合は ブレークラビット製法がお勧めだと。

Caulaincourtは、 どうすれば お客様にスタイルに合った美しい靴を提供できるか?

まず、その答のひとつは、

製法はあくまでも方法であり目的ではない。

故に、価格は、どの製法を用いても同じで提供させていただいております。

彼らは まさにパリジャンの靴屋であります

メルスィー オバ!

crème de la crème

TOM