日本人って礼儀正しく親切じゃなかったの?
ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎
私は東京都内を活動の拠点としていますので 公共交通機関を使う事がほとんどです。
嫌なのが 朝の電車 それも休日明けです。
なんか殺気のような、ピリピリと張り詰めた空気を感じるのです。
マナーに関してのアナウンスやマニュアルのようなものまであります。
それらは、 以前より目立つような気がします
老若男女 問わず 椅子取りゲーム 。
自分の空間を勝手につくり、 そこに入ってこないように毒を吐いている。
身体 や荷物がぶつかってこようものなら無言で睨み、 ひどい人になると、どう見ても逆ギレです。
混雑で嫌なのはみんな同じです。
降車時も乗車時も、一言かければトラブル起きない。
赤の他人に対して、そのなに厳しくしなくてもと… 殺伐としています。
中国人に見習うべきマナー!
7年前。 中国 北京に到着したその日は、まずは先にホテルへチェックイン。
空港で同じホテル利用の4人が揃ったのでタクシーで向かうことになりました。
道路は大渋滞というか、もはや停滞….全く動かない状況。
目の前にホテルが見えてきてもいつ到着するかは、わからない。
タクシーを途中で降り、徒歩で向かいました。
仕事でのバスやタクシーを使った移動では、全く時間が読めません。
残る手段は、地下鉄を使うしか方法がありませんでした。
しかしながら、北京の地下鉄は、今迄経験した事がない強烈な混雑…
人も多いが マナーに関して悪名高い中国人。
改札前では、切符を買う順番は、守らない。
改札時は、飛行機の搭乗前のような手荷物のX線検査があり混雑を更に酷くしています。
我先の割り込みは、彼らはにとっては当然の行為…
ホームに行けば、先に乗ろうとする人と降りようとする人。
もちろん電車を待つ人など並んでなんかいません。本当に無茶苦茶….なのです。
そんな状況でもびっくりしたのが「老人に対しては優しく必ず席を譲っている」どんな人相の悪い人(失礼)でも若い人でも少し年配かなぁと見える人に対しては、必ずです!!
その時一緒だった私の大先輩は、どんなに混雑していようと必ず照れ笑いを浮かべて席に座っていました。
私は中国人って偉いなぁという 尊敬に変わりました。
日本人は、恥ずかしい… ちょっとしたカルチャーショックのようものを感じました。
フランス
パリでは、移動手段は、バスと地下鉄を使う事がほとんどです。
パリでも車の渋滞は、社会問題のようですし、日本に比べると運賃も安く、市内の移動は、とても便利なのです。
行き交う人 は、必ず「Pardon」(パードン)と声かけて「Merci」(メルシー)って、お礼言っています。
改札口や駅の出口、 お店の扉でも、 知らない人が次の人のために開けて待ってくれている。
お店に入る時、出る時も必ず 挨拶は当たり前です。
逆に無言では、異様に思えるくらいに感じます。
一度地下鉄の扉付近に立っていた時揺れて 補助座席に座っていた少し年配マダムの足を踏んづけてしまいました… もちろん平謝りに謝りました。
夏だったので、マダムは素足にサンダル しかも包帯をしていたので とっさに口に出た謝罪は日本語でした。
こういう時は頭から日本語以外は全く浮かばず… どうしたものかと…
そのマダムとそれからも、同じ車両で何駅か一緒になったのですが 、当然ながら、バツは悪い。
あのフランスマダム特有の愛想のなさ(怪我をした足を踏まれたから当たり前なのですが) 。
駅に止まるたびにマダムが私を睨み 、私は頭下げ そんな事を繰り返して…
私は降りる駅に着いて 最後に頭下げようすると、マダムは、ニッコリ「良い旅を」と
降りてホームから電車を見ると またニッコリ、今度は、手を振って下さいました。
なんともいえない嬉しい気持ちになったのを覚えています。
憂鬱な1日の始まりでも 他人に優しさがあれば、 自分も気持ちも明るく変わるし どうせ過ごすなら楽しい1日を過ごした方が良いという切り替えができるポジティブさ。
私は、このマダムに限らず、サッパリしているというか、ネガティブなことを、引きづらないフランス人と出会うことが、多いのです。
日本のおやじも良いところは見習わなければ。
でも 装いと同じ、 猿真似だけだと、引かれてしまいます…
自分に似合うやりかたを探してみなければ…
メルスィー オバ!
crème de la crème
TOM