今の時期 ほとんどのメンズファッション業界は半年先を考えています
ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎
今週は、とても静かな週です。
なぜか?といいますと 早いもので、今週イタリアのフィレンツェで「PITTI IMAGINE UOMO」が開催されます。
半年後以降に店頭に並ぶ「2019-2020年秋冬シーズン」の商品を、世界でそのシーズン最初で、しかも最大の紳士服飾雑貨見本市。トレードショーです。
日本のメンズバイヤーさん達の多く、ジャーナリストと呼ばれる方々が多く参加されます。
目的は、 取材とトレンドの発信 。そして仕入を兼ねられます。その後イタリア国内は、もちろん欧州各地を出張される方もおられます。
しかしながら、年々皆さま色々に事情で、参加人数を減らされたり、スケジュールを短くされているようです。
特にメンズファッションでは、あまり重きをおかれないフランスには、出張される方は、残念ながら、減ってきているのが現状です…。
出展者も訪問する方も、ここにも効率化の波が… それでも皆さんせっかくお金も時間もかけている海外出張です。
日本には来週一杯位までおられません。
そろそろ皆さんがインスタグラムに次々と画像をアップされてくるかと…(笑)
只、この時期の開催というのは… 供給側だけの都合でしかないと私は思います。
2018年現在 弊社は、フランスブランド7、日本のブランドを1、合計8ブランド取り扱いさせて頂いております。
弊社の取引ブランドはイタリアでもフランスでもトレードショーには出展していません。
華という視点 華がある商品
観念的で上手く伝えることができるかどうか?お付き合いくださいませ(;^_^A
長く同じ仕事をしていますと、自らが探した以外に、他からこんなブランドや商品があるので取引しませんか?という実力以上の有難いお話を頂くことがあります。
取引に至るには、色々なことを同意しなければなりません。
価格や条件などのビジネス部分は、もちろん重要です。
しかしながら、先に基準として考えるのは、商品に「華」があるかどうか?
それらを感じられるかどうか?ということに主眼をおきます。
人に例えれば、「あの人は、華がある」という表現があります。
決して美人や男前ではなく、スタイルもそれほど良くない。
だけど、何か気になる、惹きつける魅力というようなもの、かも?
そういったものかもしれません。
逆に第一印象は、とても良い。付き合っていくうちに何かが違う?
学生時代のクラスメート 学生のときは付き合いがなく、 卒業してからの方がずーっと付き合いが長い友人。
気に入って買ったのに、なぜか?たんすの肥やしになってしまった洋服。
そんな感じに近いかと思います。
言葉では、上手く表現できないことなのです。
未だ取引に至っていない渡仏のたびに打ち合わせを続けているブランドや商品があります。
そして、課題としている新しいプロジェクトもあります。
初めての訪問や商談もあります。
この「華」というものを「実に孵ること」がとても難しいのです。
何度も商談を重ねていくうちに、また商品を長く観ているうちに、突然その「華」を感じることがあります。
気づくことがあるのです。
本当に不思議です。(笑) 見極めなければなりません。
商品において「華」というものは、お金では買えません。
金銭的な価値のみの積み上げでは、表現できないと思うのです。
即物的にシュミレーションしたものでは絶対にお客様は喜んでくれないと思うのです。
そんなことを色々と考えながら…
他のメンズファッション業界の方々より遅ればせながらも
私は準備に取り掛かっております。
メルスィー オバ!
crème de la crème
TOM