Caulaincourt(コーランクール) の誂え品

ボンジュー  ムッシュー サバ⁉︎

私は、HUSBANDS(ハズバンズ) Nicolas Gabard(ニコラ・ガバール)が提唱するスタイル。

「Au CHIC Parisien」シック パリジャン

それに合わせる靴がずっと気になっており、HUSBANDSのスーツをショールームで見るたびに、自分で着るたびに足元を見て、幾度…となくです。

ニコラが言うモカシン=私が思うギョーザ靴が…です。

Caulaincourt #Parox 雑誌掲載
Caulaincourt 掲載雑誌 メンズプレシャス表紙

 引用元: メンズプレシャスさん Model:Parox Last:#Dragon

私は、そのニコラの提唱するスタイルに合わせたいと考えた結果Caulaincourt(コーランクール)で、モデル名 Paroxをオーダーしました。

コーランクールでは、ラスト(木型)から作るフルオーダーはしておらず、用意されたラストと革や生地の素材を組み合わせて作る、いわゆるパターンオーダーをやっております。

Caulaincourt Alexis Lafont(アレクシー・ラフォン)は、M.T.O.(このオーダー方法)と呼んでいます。

私は、このParoxの元々の#Dragonという、つま先が少し四角くなったラストがどうも苦手でした。

アレクシーは、お客様のリクエストに全て答えるわけではなく、イメージに合わないものは断っていて、#Bonaparte のラストで作ることのOKを私は、もらいました。

ブランドとしての商品

1つの商品を世に出す場合、それがブランドとしてのベストデザイン。

それが一番良いものとして発表します。

それは、供給側が試行錯誤した結果のものだと思います。

靴であれば、このデザインに合うまずラスト選び、そして製法、素材 、色です。

Caulaincourt #Parox デフォルトモデル

Moel:Parox  Last:Dragon お客様のオーダー商品

Caulaincourt #Parox TOMの注文

Moel:Parox  Last:Bonaparte 私のオーダー商品

Caulaincourt #Parox デフォルトモデルと注文モデル 比較

私が、ラストを変えてオーダーしたものと最初に発表発売した商品を比べてみたら、バランスが微妙に違うのです。

アレクシーが、最初に発表した商品の方が、やはりバランスが良いと感じました。

弊社にお越しいただくお客様は、せっかくオーダーするのだからと、色々思案されるのですが、結果としてコーランクールの打ち出したもの、アレクシーが考えたものをオーダーされます。

Model:Parox  Last:Dragonは、お客様のオーダーです。 アレクシーが最初に発表した、ラスト、製法、素材、色ともズバリ同じでした。

Caulaincourt ストレートチップ
#Albion

Moel:Albion 2  Last:1827 Col: Patine Noir+Grey 

このお客様は当初は、このストレートチップしかも革は、BOXカーフの黒で、とてもベーシックな靴がご希望でした。

しかしながら、このProxに一目惚れされました。

MTOというオーダーシステムは手段であり目的ではありません

パリでアレクシーにそんな話しをすると 彼は我が意を得たと感じてくれたようでした。それからインスタグラムにこんなのを載せていました。

Lelys(ルリス)  Dominique Lelys(ドミニク・ルリス)の考え方

ドミニクさんに、M.T.M.洋服のパターンオーダーの話しをした時

彼は、自分はやりたくない 。やるならビスポーク(フルオーダー)しかやるつもりはないという考えでした。

理由は、お客様にとってもブランドにとっても中途半端なものになる

彼は、長年のアルニスの経験からの考えだと私は感じました。

最大公約数は、つまらない 自戒を込めて

私を含めてバイヤーという人種は、今の靴は、 ロングノーズやスクエアなラストはトレンドではない。日本はこうだから。自分ちの顧客はこうだから。販売スタッフが納得しない。

だから、こうすべきであるということを作り手側にリクエストします。

ブランドによっては売れるなら買ってくれるならとホイホイと作るところもあります(これってブランドではないですよね?)

それに相乗り、タダ乗りするバイヤーまでいます。

結果どこいっても同じ商品しか置いていない。

バイヤーという素人が、作らせた商品など長続きしません。

売れなくなったら、また別のブランドで同じことをしている、焼畑農業みたいなものです。

その商品同質化の代替え案として小手先だけ、訳の分からない誂え品が氾濫しているのではないかと、私は思います。

私は、自分達の想い入れ、意思を持って提案すべきと考えます。

結果として選ぶのはお客様です。人それぞれなのですから ますます魅力のない業種になっていってしまいます。

Caulaincourtオーダー会の告知

突然で申し訳ございません。 広島方面のお客様 2018年、年末押し迫ってですが ROOT(ルーツ)さんにで トランクショーを行うことになりました

私も12/22土曜日から24日月曜日クリスマスイヴまで参加します

是非お近くの方はお立ち寄りくださいませ。

詳しくはROOTさんのブログをご覧くださいませ。

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よろしくお願い申し上げます。

メルスィー  オバ!

crème de la crème

 TOM