フランス Mazamet(マザメ)革製品のアトリエ(工房)

ボンジュー  ムッシュー サバ⁉︎

私が初めてMazamet(マザメ)という街を訪問したのは2018年の6月26日でした。

NDT-GVF社 bethille アトリエ

目的は、Charles et Charlus(シャルル・エ・シャルリュス)の新しい生産ラインの確保でした。

おかげさまで販売も好調。

既存の生産ラインだけでは次シーズンからの注文頂いた生産が賄いきれない状況でした。

フランス グロウエの街での昼食後のミーテイング
ゆったりと見えますが、この時ばかりは頭の中は仕事ばかり、余裕全くなし。天気も風景も満喫できず残念でした。

カバンが作ることができるのであれば、どこのアトリエでも良いというものではありません。

この年は、シャルル•エ•シャルリュスはもちろんの事、フランスの知り合いの伝手を頼り、パリの他社ではありますがブランドを運営しているオーナーを紹介してもらったりして新たな生産拠点を探していました。

原材料である革のタンナーなどなど情報を集め何度もパリ⇄トゥールーズ往復したのでした。

ここマザメにあるNDT-GVF sarl 社は、幸いにもシャルル・エ・シャルリュスとも交流があり、車で1時間強の距離。

また同じフランス政府からEPV企業として認定を受けているアトリエを所有している企業でした。

フランス カルカソンヌへの道路標識

マザメという街は、フランス南西部に位置するトゥールーズとカルカッソンヌの中間に位置します。

革の鞣しで栄えた街です。 しかしながら現在は、革のタンナーも革製品を生産しているところもほんの数軒しか残っていません。 

フランス マザメの街 中心部

今回は約1年ぶりの2度目の訪問でしたが、その間メールはもちろん Webアプリケーションを使い顔を合わせたミーティングを何度も行いました。

既存の商品の完成度は、今まで以上の仕上がり。

距離を感じ無い• • • •くらいコミュニケーションも良く お互い長年一緒に仕事をしているという感覚でした。

berthille(ベルティーユ)というバッグ

彼らのビジネスのメインはバッグ生産ですが、別ラインでベルト、革製品のアクセサリーを著名なメゾンから請負っています。

自社のバッグブランドがberthille(ベルティーユ)です。 

シャルル•エ•シャルリュスの生産が軌道に乗せることと並行してテイストが違うベルティーユをどうやって?

日本のお客様に紹介すべきかとこの1年間 お互い意見を交換し続けました。

彼らは日本市場での販売経験はありません。

シャルル•エ•シャルリュスも試行錯誤しながら日本で受け入れられるのに3年以上かかったのです。

コミュニケーションはとれているつもりでもこの件に関しては、お互い納得した形で距離を縮めることがなかなかできませんでした。

フランス トゥールーズ空港
フランス トゥールーズ空港エントランス

私はトゥールーズには、何度も足を運びましたがパリとの往復便も多い為アクセスは便利な地域。

それもあって日帰りばかりでした。

NDT-GVF社 Charles et charlusの打合せ

今回は一泊二日間ここだけにじっくり時間を取ることにしていました。

にもかかわらず突然の往路の便キャンセルで一時はどうなるかと… スケジュールは2時間遅れ、アトリエに到着早々に買ってきてくださったパンを片手に、 昼食をゆっくり取るフランスとは思えないミーティングを始めました。

NDT-GVF社 アトリエ berthille レザーのストック
NDT-GVF社 アトリエ内部

2日間 終えてみればなんとも、この1年間が無駄とまでは言えませんがもったいない時間だったと思えるくらい懸案事項は解決できたのでした。 

この仕事は直接見て、触れて、感じて、やはり会わないと…

とはいえ、まだようやくスタートラインに立てたところ これから世に出して進化させなくてはなりません。 

またしばらく渡仏できない今の状況を考えると… まぁじっくりできるか! 急がば回れと切り替えるしかないか…

モデル名 PORTE ORDINATEURポルト オーディナーターの紹介

bertille bag #porte ordinateur

ファーストシーズンは、4デザインからスタートいたします そのうちの最初に出来上がったのがこのモデルです。モデル名は、コンピューターケースという意味。

日本は年々カジュアルが進んでいます。バッグもこういったブリーフケースタイプは人気がないと知り合いのバイヤーさんからも良く聞きます。

ですがそれは、世間一般の話。

今、敢えてのこのタイプに決めました!!

サイズはW 38.5×D 9.5×H 26.5( cm) ハンドルドロップは、13 cmです。  

13インチのノートPCもOK

素材は、仔牛の柔らかい革を使用。表面は、シボが無いスムースレザー素材の特性を生かし かっちりなりがちなこのタイプも柔らかく仕上げており 見たとおりシンプル。

ステッチはエレガントと強度を兼ね備える幅は3point 。

フランスっぽさを感じていただけますでしょうか? 

裏地は、通気性の良いパンチング加工をしましたピッグベルベットレザー、スエードやベロアとも違い毛足はありません。

berthille バッグ 各パーツ
brthille バッグ組合工程1

革自体は薄いですがとても耐久性があります。

表も裏も革を使用していますが、重さは 700 g とても軽く感じます。 

最後にお値段は ¥81,000 +消費税 でございます。   

ぜひ!

メルスィー  オバ!

crème de la crème

 TOM