Hardrige「アードゥリージュ」という靴

HARDRIGE ブランドLOGO

ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

世界と日本の原産国基準

Made in France

フランスでは 商品の30% 以上がフランス製なら Made in France と表記できるらしい

しかしながら、この3割という基準が曖昧でどうも怪しい…のです。

解釈次第では、フランスで企画したものならフランス製と表記できるらしい。

この原産国表記というものは、世界の統一基準はありません。

消費者は、供給側の善意を信じるしかないのです。

100% Made in France  というものを見たことがありましたが、そういう理由がこういった表記につながるのだと感じました。

日本では

特にファッション関係の商品は税関 消費者庁 公正取引委員会等の公的機関や 各業界団体の民間の機関等々 。

それぞれの立場から基準は設けてはいるが 曖昧というか?抜け道だらけでよくわからないのが現状ではないかと 私は考えてしまいます。

それらを実際に、着たり、履いたりして、どの国の商品かが、わかる? 

そんな感性を持った人は、まずいないと思います。

私が調べた限りの情報ですが、靴などは業界団体のガイドライン的なものすら見当たらず 、甲皮と底材を組み立てた最終地が原産国という程度。

JETROさんで、まとめてありましたので引用させていただきます。

引用元:JETRO さん

セカイコネクトさんのブログ引用させていただきました。

私と立場は反対ですが、 なるほど こういう考え方もあるのかと思い、載せさせていただきました。

引用元:セカイコネクトさん

アードゥリージュの考え

HARDRIGE オリビエ氏

現在2代目 Olivier RICHARD「オリビエ リシャール」というおやじが経営しています 。

HARDRIGE シラン アトリエ

ブランドの歴史は、彼の父親が創業者。

元は、プロサッカー選手だったのですが、怪我で引退を余儀なくされました。Paraboot (パラブーツ)で 創業者と一族だった関係か? (リシャールという苗字が同じ)靴の勉強と修行をしながら、現在の工場を買取りました。(ここはアトリエというより工場という規模)

この工場は、前の経営者の時代から、パラブーツはもちろん エシュン、 ジョンロブのコテージラインなどのブランドの下請け仕事をしていました。

そして、今もHardrigeが続けているフランス軍 と警察関係の靴も作っていました。

その後、自らのブランド「Hardrige」を始めました。

私は、街を歩いて感じたのですが、 地域の雇用を担っていたようです

HARDRIGE シラン アトリエ風景

また地域柄スキー靴も作っていました(アトリエのすぐ後ろはアルプス山脈  ) 

HARDRIGE ビンテージシューズその1
HARDRIGE ビンテージシューズ 底

オリビエさんのお母さんに昔の話しを聞いた時 、写真の靴を見せてくださいました。この靴はこの工場を買った時に倉庫の奥から出てきたものだそうです。

彼女の母親が小さい子供の頃写真で履いていた。それから推察すると、1940年後半くらいからこの工場はあったはずだとおっしゃっていました。

このフランス東部 シランという町にあるアトリエ。

現在は稼働していませんが、 私にとっては宝の山 なのです。

昔の有名ブランドのサンプル、ミリタリーのモデル、クラシックな ラスト等 飽きません!

オリビエさんは、いつも不思議そうに「なぜ?TOMはそんなクラシックなのが良いと思うの….?と」

彼に「もう一度日本用にここで作る事はできないか?」と聞いた時

即座に「お願いだから…」「できないではなく やりたくない

その理由は夜、食事をしながら聞きました。 この地域の雇用を昔から背負ってきた工場 。

それを父親から受け継ぎ、オリビエの代で、自身の手で、それを終わらせる仕事は、想像するに…断腸の想いだったのかと

オリビエ氏 曰く

今でも、製法は、フランスの工場と同じ。 使っている革も 「ドュプイ」「アネノイ」「デジェルマン」だ 作っているのもこの俺。

しかもお客さんのことを考えて値段はリーズナブルだ。

商品もポルトガルから直接輸出せず ここに一旦送り仕上げ検品して 日本に送っている。 違うのはただ一つ。いまは、ポルトガルに工場があるという事だけだ。

だからMade in Portugal だ。ポルトガルでいい物を作っているからだ

他のブランドが、いい加減なことをしているのは、俺は、知っている

でもそれらは、Made in France ではない

そんなことをしている奴らはプライドが無いという事だ

俺は違うぞ 悪いか? と

当時私は、「フランスブランドは、フランス製でなければ」という、そんな考え方を持っていました。

そんな話を聞いて、オリビエ氏と仕事を続けていくうちに、そんなことよりも、大切なものがあるということを気づかせてくれました。

ただ このおやじ、カッコイイことは言うのですが… 

いちばんチョンボの多い要注意人物なのです。

でもなぜか憎めない、愛すべきフランスおやじです!!

メルスィー オバ!

crème de la crème

TOM