フランスのセブンホールドタイは、イタリアのセッテピエゲのタイとは違います
ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎
LELYS(ルリス)というブランドは、弊社が扱う前は、私の先輩の会社が輸入代理店をしておりました。
ひょんなきっかけから 最初は、卸販売のみの、お手伝いという形で取り扱いを始めさせて頂きました。
¥23,000+税という値段のネクタイ
LELYS(ルリス)のネクタイを扱うまで ネクタイの製法についてあまり深く考えた事がありませんでした。
販売を始めた頃、LEYSのネクタイについて、これは、セッテ(イタリア語の7)ピエゲではない。
クアトロ(イタリア語4)ピエゲだとか、6折りとか色んな事を言われる方がおられて… ???の連続でした。
他人の意見はともかく、このネクタイについて私が考えるきっかけは、まず値段でした。
ネクタイの織物の生地は、素材は絹が多いですが、毛、麻、綿等がありますし、プリントもあればジャガード織、無地があります。
私自身、いくらバブル期を経験しているからといえ、シルク織物のネクタイは、高くても1万円代後半までが適正価格だろう?という考えがありました。
2万円超える値段などあり得ないと考えていました。
しかしながらルリスのネクタイのコスト、工場からの販売される値段を聞いたときに、海外からの運送費、関税等費用を考えれば、私が思う値段では、日本で販売することは無理だったのです。
私は、販売する前に、お付き合いのあった卸先から、自分でこの値段(¥23,000+税)で色違いを2本買ってみました。
これは、お付き合いで買ったのではなく、ドットの大きさ、色の組み合わせ、大剣と小剣の色を変えているこのデザイン。
自分気に入っているジャケットやシャツとの色の相性が気に入ったからです。
いくらこれから販売するからといえども、ネクタイに、一人に消費者として、この出費にはさすがに勇気がいりました。
La Cravatte d’Atelier (アトリエタイ)
ネクタイの起源等については、諸説あるようです。
下記のブログ私が???で、知りたかったことが書かれていて、とても面白かったので引用させて頂きました。
(中にあるリングジャケットさんのブログも面白かったです。)
引用元:mikioさんのブログ
LELYSのデザイナーであるドミニクさんの話を聞くと、ネクタイというのは、スカーフが起源であったようです。
それは、ARNYS(アルニス)が第二次世界大戦後、フランスでの物資が少なくその当時本来ネクタイに入れていた芯地も手に入らない状況だったそうです。
お客様のリクエストから残っていた生地を7つ折りにしてパリのアトリエでオーダーメイドとして作ったのが、アトリエタイの始まりだったそうです。
その後は、ドミニクさんも参加してARNYSも既製品としての7つ折りのネクタイをイタリアのコモという地域で生産するようになりました。
既製品といえども、オリジナルのアトリエタイの柔らかさを表現するため 裏生地は付けず、通常のネクタイより生地は多く使用して手縫いにこだわりました。
やがて表生地の厚さにより芯地の素材、使う枚数も考え、芯地を入れることでオリジナルのアトリエタイより締めやすい仕様にしました。
今のLEYSのネクタイの原型でもあります。ARNYS時代より生地は少し薄くなっていますが、その代わりに形を保つため芯地を使用しております。
私は、5年以上愛用しておりますが、最初は生地にハリがあるのですが、経年変化により柔らかくなり、少し重みが出てきました。
それにより、締め易くなりました。
買ったばかりの時は、裏地がないので独特の「アタリ」が気になっていたのですが、それも不思議と今は気になりません。
今年の新作は、大剣と小剣のデザインモチーフの大きさを変えています。もちろん微妙なグラデーションや、バイカラーの色合わせも健在です。
メルスィー オバ!
crème de la crème
TOM