Forêt de Fontainebleau et barbizon フォンテーヌブローの森とバルビゾンの思い出

ボンジュー  ムッシュー サバ⁉︎

会いたい人、行きたいところ、全てを我慢しなければならない昨年。

年が明ければ当たり前の日常に戻れることを祈っていました。

思えば去年の6月。

ようやく一旦世の中が動き出しましたが…

初陽にはもう少し時間がかかりそうです。

そんなことを考えながら…

フランスの6月は、私が1番好きな季節です。

気温は30度を超えるときもありますが、湿度が低いので過ごしやすいのです。

夜21:00くらいでも日本の夕方くらいの感覚ですので、なんか得をした気分になります。

心から太陽の恵みを感じます。

現在の状況では、年内の渡仏はどうかなぁ?と思いつつ、そういえばバルビゾンに行ったのはもう3年も前かぁ〜などと考えておりました。

その日の仕事は、珍しく朝から二件のみ。知り合いが、バルビゾンの画廊に出品することとなり、夜そのレセプションがあるのでお誘い頂いたのです。

もう何十回もフランスに行かせていただいていますが、私は、ルーブル美術館もオルセー美術館も、近くに行くのは、多分100回以上は超えていると思います。

ただ1度も入ったことがありません。いつも素通りしています。

どちらかというと、絵画や美術にはあまり興味がない方かもしれません。

ただ不思議なことに昔から美術関係に携わっている人たちには大変お世話になっているのです。

フランス フォンテーヌブロー アヴォン駅舎
フォンテーヌブロー アヴォン駅

バルビゾンへは、まずパリから郊外へ行く電車RER(日本のJRかな?)に乗り Fontainebleau Avon(フォンテーヌブロー アヴォン)駅で降ります。

そこからは公共交通機関はありません。

フランス フォンテーヌブロー方面 道路標識

タクシーで向かいます。日本のように駅にタクシーはいませんし、流してもいませんので事前に予約が必要です。

多分、Uber でも無理だと思われます。

帰路は夜遅くになるので知り合いにバルビゾンからの車で送ってもらう予定で向かいました。

日本に置き換えると東京から江ノ島くらいの距離感という感じです。 

車であればパリ市内から1時間程の距離になると聞きました。

フォンテーヌブローの森 入口
フォンテンブローの森の入り口
フォンテーヌブロー森の中 Caulaincourt シューズ#OPERA
フォンテーヌブローの森で佇むオヤジ

バルビゾンフランスの凝縮された空気感を味わった

フランス バルビゾン役場
バルビゾン村役場?
バルビゾンの建物を眺める 日本のオヤジ
なにかわからず見上げる日本のオヤジ
フランス バルビゾン画廊 人たちその1

それは、その画廊に初めて出展する作家と顧客らを招いて木曜日にレセプションを開催するというのが慣しのようでした。

私はこの手の催しは、未だに苦手。まして門外漢… そして海外…

この歳にしての不安と緊張です。

バルビゾン画廊 人たちその2

参加者は、もちろん画廊の関係者、オーガナイズする人たち(作家を繋ぐ人たち)私のような作家の友人、そして出展されている作家さんたちと顧客がメンバーです。 

ジャン・フランソワ・ミレー バルビゾンのアトリエ
ジャン・フランソワ・ミレーのアトリエです。
バルビゾン画廊でフランスおやじと知り合いなる 日本のおやじ
右のムッシュは、ルーブル美術館で修復の仕事をされています

そこにはピカソ、ルノワール そしてミレーなど私でも知っている作家の作品が並んでいました。

他にもご存命で有名な作家さんの作品もありましたが、私知っているのは、この程度です…

堅苦しい挨拶などはなく それぞれの作品を見ながら、作家さんと話しをする顧客、私が日本から来たと聞いて日本のことを尋ねられたり、専門の美術やそれこそ政治や経済から色々と話しをしてくださる方々、出身はベトナムでフランスに渡りこのバルビゾンに居を構えたマダム。

ルーブル美術館で修復の仕事をされているムッシュ(フランス語はわからないって言ってるのですが…😅😅😅 

時間も忘れて楽しい時間でした。

バルビゾン画廊 レセプション後記念撮影
飲み会?も終わり最後まで残ったメンバーでの記念撮影 結構な酔っ払いたち

シャンパンやワイン、おしゃれなおつまみというか軽食というかどれもこれも美味しく、次々と出てくるのです。お腹もいっぱいになります。

やがて酔いもまわり立食から、盛り上がって、いつのまにかあちこちで座っての居酒屋状態です。

古今東西老若男女、日本のそれと同じです。(笑)

作品が気に入ればごく普通に買われるのです。

マダムやムッシュは「絵を買うのは、野菜やお肉を買う感じだよ」と、でもチョット違うかなぁ…と思う私。

ただ見ていると普通の買い物なのです。

そういえば日本人がお花を買う感覚に近いかもしれません。

ミレー 落穂拾い 絵
私も知っている ミレーの落穂拾い

私自身画廊についての知識についてはあまりないのですが、ニューヨークで 長年活動していた画家の友人の話や日本で個展を何度も開いているお世話になった先生の話とも違う印象だったのです。

ニューヨークも日本で美術品絵画というと特別なモノ、勝手な思い込みですが、投機的な怪しいお金の匂いがするのです。

この画廊は違いました。

参加している人、全てが対等なのです。

対等ではないのでしょうがそう感じたのでした。作品を媒介としてのコミニュケーションを図っている。

心から楽しむ。それが目的のように感じたのです。

そういう文化と呼べるものが芸術家にとって魅力で、後世に残る芸術家を生んだのかもしれないと、感じたのでした。大変貴重な思い出でした。

ミレー落穂拾いが書かれた場所
ここが落穂拾いが描かれたところです 夜の21:00 前ですがまだ明るいです

バルビゾン とても小さな村?なのですが、日帰りではもったいないと思います。 

良さげなホテルも見かけました ゆっくりできそうですよ。

皆さま機会があれば絶対おすすめいたします。

朝の来ない夜はない」のです!!

これで、あなたもバルビゾン派!

メルスィー  オバ!

crème de la crème

 TOM