Bonne année ! 2021
ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎
2019年11月
約1年ぶり フランス出張に行ってまいりました。
今回は、パリだけでなく地方2都市も泊まりでの訪問予定、約2週間の滞在期間です。
ファッション関係者には、オフシーズンでもあるためアテンドする日本のお客様もいないので、自分の用件を優先できます。
余裕があるようですが、いつも通り予定は、目一杯詰め込んでのスケジュールです。
今回は、成田空港からの出発なので朝一番、自宅から始発を乗り継いで向います。
準備万端で迎えた出発の日、なかなか熟睡とまではいかない深夜(この歳になっても小学生の遠足前夜です…)
出発便3時間遅れのメールがきました。
翌日からの仕事に集中するのに備え、常に到着便は、16:00以前の便を選びます。
到着日は、基本翌日からの仕事の前の準備日にしています。
「マジかぁー 予定が狂った… これだとパリに入るのが21:00過ぎるぞと… 買物できないなぁ?」
今回 我ながらよくできた!練りに練ったスケジュール。 パリ到着の翌日から一泊二日の予定でトゥールーズへいく段取りでした。
しかも パリ・オルリー空港からの 早朝便。ほとんど寝ずにいかなければと… などと考えていたら益々眠れなくなる有様です。
今回は、久しぶりです。いつになく綿密に調整し、スケジュールを立てたのに…トホホです。
まあ、朝バタバタせずに3時間の余裕ができた と気持ちを切り替えて予定通り自宅をでました。
成田空港では、遅延のお詫びにと¥1,500もの食事券をAir Franceさんから頂きました。
朝からの一人酒盛りは、背徳感を感じながらも最高です。
ごちそうさまでした!!
フライト変更時間での定刻出発でしたが、まだ全員席に着かぬ前に滑走路へ… さすがエアフラ! いつもバタバタ!
海外出張でのトラブルは当たり前
国内出張だと目一杯の商談スケジュールを組む為 帰路の便は最終便を予約します。
しかしながら、フランスでは、それは危険です。飛行機やTGV(フランスの新幹線)でも最終便が突然キャンセルになることが日本よりはるかに多いのです。(最終便だけではないですが)途方に暮れてしまいます… その場合でも自己責任と考えていた方が良いかと思います。(日本は本当に良い人たちの国ですよ!)
スーパーマーケットなどの生活必需品を扱うお店など 今は、日曜日も営業をするようになりました。(但し午前中営業が多い)
夜の営業時間が遅くなったところが以前に比べると増えたように感じます。
それでも遅いところで閉店時間は、21:00迄です。
しかも21:00までというのは、完全閉店状態のことです。 商品の片付け、レジ締めが終わった状態です。
遅くとも15分前には、入店しないと買い物を断られてしまいます。(ギリギリに入店する勇気は、私にはありません)
そんなこんなと仕事以外のことも考えながらスケジュールを組んでいくのです。
今回は、日本出発便が遅れバタバタしながらパリ市内に到着。
21:00は、とっくに過ぎていましたが、ラッキーなことに今回お世話になるアパート近くに小さなスーパーというか何でも屋さんがあり、そこで水や必要最小限のもの、そしてちょっと高いがワインも購入できました。
荷解きを終え、明日からの準備を終えたのは、深夜でした。
どうせ時差ボケで3時間位経てば目は覚めるのですが、ウトウトしているとトゥールーズ行のキャンセルメールが…
何?これは悪夢? 睡魔には勝てませんでした…
EU規則261/2004 出張では意味がない補償
到着して数時間後のパリの11月 アパートを出て朝の暗い街を歩き、とりあえず空港に向かいました。
ようやく眠気から覚めたところでメールを熟読するとパリからトゥールーズまでのEasy Jetで予約購入していた飛行機が天候不良のため、突然のキャンセルの内容でした。
天気など悪くないのに?なぜ? 何かの間違いでは、と自分に都合の良いことばかり考えながら、空港に向かう途中の地下鉄とバスの車中で代替便をネットで探しましたが、その日の便は、全て満席でした。
空港に到着するとカウンターも長蛇の列です。
ようやく窓口にたどり着き交渉するにも、カウンターの担当者は、「翌日の便しか空席がない、空港が滑走路閉鎖と決めたので、俺のせいじゃない。俺に文句言うのは筋違いだ」と 「どうしても今日行きたいなら他航空会社に聞いてくれ」と不機嫌極まりない冷たい対応… 逆ギレ状態。
私と同じようにどうしても今日乗らないといけないと、同じ便に乗るはずのフランス人。
怒ろうが騒ごうが… 担当者は、無視。
私は、しばらく様子を見ていましたが、やはり埒は空かないようで、私との同じ対応に大きく肩を落とし諦めてどこかに行ってしまいました。
私は隣にあるAir Franceのカウンターに行き空席状況を確認したところ2時間遅れの便が空いてしました。
当たり前ながら当日購入、運賃は、予約していた格安航空会社(L.C.C.)Easy Jetの何と10倍…
こんな金額払うくらいなら東京-パリ便往復アップグレードできたのに…
しかしながら、この後の予定はギッシリです。初日の今日は、何としてもトゥールーズにいかなければ!!
確か、EU規則261/2004 というEU圏内での飛行機の遅延を賠償する法律があったことを思いだしました。
残念ながら天候不良では請求外。また48時間以内には代替便は用意できたので却下されました。「本当仕事には使えん規則」(怒)
海外旅行保険は必ず加入すべし
私は必ず加入します。クレジットカードで付帯されているので必要ないと言われる方もおられますが、万が一の怪我、病気それに日本からの救援等非常事態があった場合には、保証が全然足りません。
今迄保険を請求したことはありませんでしたが、ダメもとで問合せしましたら保険がおりました!!(保険の内容によって違いますので契約の際に必ずご確認を)但しキャンセルなった経緯を証明するメールの履歴や余分にかかった費用のわかる各領収書は必要でした。(クレジットカードの控え等は不可ですよ)
フランスは日本と違い、Air Franceのような大手の航空会社でも、こちらから請求しないと領収書は発行しません。
後日請求すると手間と時間がかかりますので、みなさん 何があるか、わかりませんので必ず領収書は請求してくださいませ。(日本のようにむこうからは必要かどうかは絶対に聞いてくれませんョ)
備えあれば憂いなしは、どこまで通用するのか?
今は、2021年1月。 例年1月は渡仏していましたし、昨年の前半までなんとか2020年でコロナ禍は収まるのではないかとも考えておりました。
フランスもファッションウイーク。イタリアに比べれば日本のメンズバイヤーさんの訪問は激減しますが、今回は、世界中のファッションウイークのイベントはもちろん中止です。
現状の状況だと全く見通しが立ちせんね⁈
サンプルや商品など実際手に取らないとわからない、判断がつかない場合
フランスとの運送便は、使い方を間違わなければ早くて安く使えます。(日本の宅急便での東京 ⇔ 九州を想像していただければ分かり易いかと)
メールや色々なアプリのビデオチャットを使ってのやりとりだけでも効率のみを考えれば、事足ります。
特にこの2020年2月から続く状況を鑑みれば、2021年は、更にそうゆう世の中の流れになっているのは間違いないのかもしれません。
しかしながら、残念ながらそれだけでは…この仕事…(苦笑) 上手く言えないですが、商品だけではなく、人だけでもなく、何と表現するのが、適切かどうか?
私は、やはり昭和の人間なのか?五感以上のようなものが必要と思い、感じるのです。
このフランス出張に出られなかった一年間。
私は、痛感していたのでした。
これからも自分の仕事もインプットとアウトプットの方法も変えていかざるを得ないのです。
自分では石橋を叩いて渡っているつもりでも、これからも予想を遥かに超えたことが起きることに備えなければならないのでしょうか?
保険などでは到底賄えないものと付き合わなければならないと思い感じているのです。
メルスィー オバ!
crème de la crème
TOM