おめでたいお知らせを頂きました
謹賀新年 本年も皆さまどうぞよろしくお願い申し上げます。
ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎
昨年暮れ 仕事でもお世話になり、また私的にも関係があった企業から今年で100周年になるという案内と伴に、祝賀会への招待状が届きました。
100年前といえば元号は、大正。
今年は、元号が変わるので記念すべき100年が、新しい元号の元年となります。偶然とはいえばそれまでですが、それもこの企業の運命的なものであると感じました。
フランスの老舗
フランスにも少なからず老舗企業はあります。
引用元:社会実情データ さん
当てはまるデータが、入手できないのであくまでも私感ですが、
フランスの街で、良く目にするのは、、Dupuis ◯◯◯◯年 (創業◯◯◯◯年)という文字が、お店の看板やブランドのロゴに、入っていることです。
フランスでも歴史があるものに対しては、価値を感じている、敬意を表しているということだと考えます。
私が日本と少し違うと感じたことは、いわゆる大企業ではない、中小のブランド、アトリエ(工場)、レストランを、オーナーが従業員ごと他者へ売買することを、この数年間で何度も見聞きしたからです。
それらは、もちろん売買できる価値があることだと思うのですが、私の感覚からいえば、さほどの規模感がない事業を継続することに価値があるのだろうか?と考えました。
それらを受け継いで継続するよりも、自ら興した方が良いのではないか?と考えてしまうのですが、フランス独特のルールなようなものがあるようです。
例えば、レストランを開業しようとして物件を契約する際には、極端に言えば、当該の物件は、レストランを以前から営業していたところでないと契約できない。
異業種だと契約できない、という営業権利的なものがあると聞いたことがありました。 他にも日本とは違う色々な制約があるようなので、別の機会にいちど記事を書こうと考えております。
他の理由として
フランスは本当の意味で歴史を継承し生かすことができる他人がいるということ。
フランスの雇用制度の問題。従業員の権利が日本と比べ格段に守られています。
資本と経営に関する考え方。
そもそも仕事と人生についての関係が、日本人とは違うのかもしれません。
極端に言えば、今まで苦労して頑張ったから あとは自分と家族だけの為に人生を過ごしたい。
子孫には同じ苦労や想いをさせたくないから売ってしまいたいという考えではないか?と
私は、昨年 フランスおやじ当事者達と出会って話しを聞き「今は」そう感じています。
日本の老舗
今年100年を迎える企業は、非上場、自己資本を保っておられます。
創業は、呉服。そしてアパレル事業に進出。現在は、私と同じ海外輸入商品を中心で取り扱っておられます。
現在の社主は3代目。私と同世代。存続するためには、当たり前ですが、常に次の手を打ち続けなければなりません。それが経営者の責任です。
いわゆる「糸ヘン」の業種。色々な意味で特に浮き沈みは、激しい業界です。
世間からは、世襲して上手くいって当たり前。
新たな事業を興し、失敗すれば「バカ息子」と陰口をたたかれます。
その責任は、先代からの従業員はもとより取引先の将来をも考えての事。
にも関わらずです…。
私には想像することしかできませんが、
それらを乗り越えられて今年100年を迎えられたことは、とんでもなく素晴らしいことだと思います。
僭越ながら、尊敬。そして、お祝いを申し上げさせてください。
お世話になっていたことにも改めて感謝申し上げます。
2019年も引き続き少しでも近づけるように精進いたします!
メルスィー オバ!
crème de la crème
TOM