伝える事の難しさ その2
ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎
到着した荷物
フランス出荷前に何度も、何度も、確認した荷物が、ようやく日本に到着しました。
1)注文したはずの商品が入っていない 。インヴォイス(納品書)には書いてあるのに商品が足りない。
2)作り直しの商品。
それは、一か月前に日本に入荷した商品でした。
私の感覚では不具合だったので (なぜならばサンプルは、きちんとできていた)
なので、当然のこと、作り直しを依頼。
おやじはOK。
その再度届いた商品は封の開いていない袋に入ったままでした。
これ確認してないな!? 嫌な予感がしたので 中味を確認したら指摘した不具合が直っていない。
3)先回の荷物に入れ忘れていたギフトボックスの枚数が、これまた足りない。
4)そもそも梱包の仕方の基本がなっていないので商品が汚い。
このままではお客様にお渡しできない…日本で仕上げし直さないといけない。
それ以前のやりとり
荷物が届く2週間前、フランスおやじから準備ができたと連絡がありました。
おやじは、来週から休みを取るので、スタッフが代わりに出荷はやるという連絡がありました。
私は直感的に「これはまずいと…」なぜなら絶対引き継ぎしないフランス人 不安になり 3度以上、しつこいぐらいに念押し、しました 。
おやじは、もう俺が準備したから大丈夫だとの返事。
出荷の週、案の定、代わりのスタッフはそのおやじから詳細の説明は受けておらず荷物がフランスから荷物を出すのも一苦労。
荷物到着が遅れることは確実で 私は連休を潰すことになりそれに備えて待っていました。
インスタグラムにブルターニュの海でおやじがボート乗っている動画を見て
私は久しぶりにブチ切れました。
怒りのメール とやりとり
私は、「今迄こんないい加減な仕事をされた事がない」
「 もっと真剣に仕事しろ」と怒りと到着した荷物内容の詳細メールを送りました。
おやじから早速返信がきました。
( )内は返信メールをみて私の本音です。
1) 足りなかった商品の返信
出荷前に確認したら この仕上がりだとTOMが満足しないと思い送らなかった。
(先に言えよ)
2)作り直し商品の返信
TOMリクエストに沿おうと一生懸命作ったができなかった。 サンプルと素材の厚さが違うからetc….
(それも先に言うことだろうよ! できないならできないって言えよ)
3)足りないギフトボックスの返信
スタッフが間違えた
(嘘つけ!おまえが準備したって言ったじゃないか)
4)梱包についての返信
今後は、スタッフ全員に徹底させる。
(スタッフ代わる度に毎度同じ事ばっかりじぇねかよ…)
しかしながら、プライド高いおやじ一応の返事は来たものの、
私の怒りの「 いい加減な仕事」「真剣に仕事しろ」言葉には対して逆ギレ、TOMは、失礼じゃないか?
こんなにTOMの事を思って仕事しているのだ 物作りは、材料の問題 。アトリエの問題 。時間がないという問題もあり、色々あるものだ、ミス やリスクはつきものだ 。
TOMだってミスするじゃないか? なぜ理解してくれないのか?俺やブランドの事はどう思っているのだ?
いやぁー、見事なまでの話しのすり替え…
私は笑ってしまいました。
ホウレンソウを求める報告 連絡 相談の日本文化
悪い事程早い報告をすべき、日本式マネジメント方法。
私の解釈では、
これによって 不測の事態に備えて次の手が打てる 。無駄が省け 効率よくことが運ぶ という事なのだと思います。
反面 本音は、それらを受ける側が 安心したい。 言い訳を更に上の上司や客向けに作っておきたい、仕事の為の仕事。という部分があるのではないかとずっと感じていました。
私にとっては、勤めていたときの朝礼と会議は苦痛以外のなにものでもありませんでした。
そんな自分も根底にはこのホウレンソウが染みついてしまっていたと WhiteTreeさんのブログを読んでいたときに気が付きました。
引用元:はてなブログ White Treeさん
相手が変わらないなら自分が変わるしかありません
コミュニケーションは勝ち負けではありません。
私は、フランスおやじにこう返信しました。
私は、まずはっきりさせておきたいが、日本の誰よりもあなたのブランドは愛している、あなたの仕事に対して尊敬もしている。
私の本意は、せっかく良い物を作っているのにつまらない事でお互い時間もお金も無駄にしてもったいない。
お互いもっと上を目指すべきと考えている。
あなたは、それについてどう考える?
例えば、あなたとあなたの友達がレストランで注文して、あなたの料理だけきて、友達の料理がこなかった。
レストランがあなたの料理が出たあと友達の料理ができなかった理由をあれこれ言ったら、あなたはどう言う?「先に言えよって」言うだろう?とメッセージを送りました。
おやじは非を認め、謝り、理解してくれました(?)できる限り最速の対応を約束してくれました。
私は別に謝罪を求めたつもりはありませんが
いちいち愛を確かめ合うのは、私は、やはり苦手です。
特におやじとは…
メルスィー オバ!
crème de la crème
TOM
ありがとうございます!とても嬉しいです。ブログ拝見しました。海外ビジネスあるあるですね。
こちらこそありがとうございます!いつも拝見させていただいております
WhiteTree様へ